
こんにちは!
訪問介護事業所「アイ・アール」のブログ担当岡です!
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
前回は「訪問介護スタッフが知っておくべき!ご家族との関わり方」についてお届けしました。
利用者さまだけでなく、ご家族との信頼関係も介護の現場では欠かせないということを、あらためて感じていただけたのではないでしょうか。
さて、今回のテーマは
「訪問介護でよくあるご相談とその対応例」 です。
訪問介護の現場では、利用者さまやご家族からさまざまなご相談をいただきます。
その中には、介護のことだけでなく、日常生活にまつわる悩みや不安が含まれることも少なくありません。
今回は、実際によくあるご相談内容と、それに対して私たちがどのように対応しているかの例を、分かりやすくご紹介していきます。
ご家族の声:
「薬を飲んだことを忘れてしまったり、同じ話を何度も繰り返したりすることが増えてきて不安です」
スタッフの対応例:
まずは落ち着いてお話を伺い、「最近の様子」や「以前との違い」を丁寧に確認します。
その上で、
・薬の管理をどうするか(服薬確認の導入など)
・必要に応じてケアマネジャーやかかりつけ医へ情報共有
・認知機能チェックの提案
など、できる範囲での具体的な対応策を一緒に考えていきます。
日々の訪問時には、変化の記録や声かけを行い、ご家族とこまめに連携を取るようにしています。
ご家族の声:
「体の汚れや臭いも気になるけど、本人は嫌がってばかりで困っています」
スタッフの対応例:
入浴を嫌がる理由は人によってさまざまです。
・寒い
・恥ずかしい
・疲れる
・不安(転倒など)
などの原因が隠れていることもあるため、
まずは本人の気持ちに寄り添うことを大切にしています。
「無理に入浴させる」のではなく、
・足湯や部分浴など、体力や気分に合わせた入浴の提案
・好きな入浴剤を使ってみる
・入浴後の気持ちよさを思い出してもらう声かけ
といった工夫と対話を重ねることで、少しずつ受け入れていただけるケースが多くあります。
よくあるご質問:
「買い物はお願いできる?」「ペットの世話は?」「一緒に病院に行ってもらえるの?」
スタッフの対応例:
訪問介護で提供できる内容は、介護保険の範囲内で決まっているため制限があります。
例えば…
・買い物→利用者本人の日用品や食材などはOK
・掃除→利用者が使用する居室やトイレなどはOK
・ペットの世話→介護保険では対象外
・病院付き添い→訪問介護では不可(訪問介護外サービスをご案内)
このように、できること・できないことを丁寧に説明しつつ、必要に応じて他サービスをご紹介するなど、柔軟な対応を心がけています。
ご家族の声:
「先週の方はやってくれたのに、今回の方はできないと言われました…」
スタッフの対応例:
このようなケースは、「ケアプランの内容」と「対応ルールの周知」に関わる問題です。
まずは、
・ケアプランに基づいた業務内容になっているかを確認
・スタッフ全員に業務範囲や対応方針の統一を徹底
・ご家族へも内容を明確に説明
することで、誤解を減らし、安心してご利用いただける体制を整えます。
スタッフ間で申し送りや情報共有を密にし、対応のバラつきが出ないようにすることも重要です。
ご家族の声:
「介護が必要になってきたのは分かるけれど、今後どうなっていくのか不安です」
スタッフの対応例:
こうした漠然とした不安に対しては、ケアマネジャーとの連携がカギになります。
私たちは、
・ご家族の不安を丁寧に聞き取り
・ケアマネジャーへ状況を共有
・必要であれば、地域包括支援センターや医療機関への相談を提案
など、“介護の道しるべ”を一緒に考えていくサポートを行っています。
訪問介護では、介護技術だけでなく、
「利用者さまやご家族の不安に寄り添う姿勢」が求められます。
よくあるご相談に対しても、
「一緒に考える」「状況を共有する」「他の専門職と連携する」など、
スタッフ一人ひとりの対応力と心配りが大切です。
アイ・アールでは、これからもご利用者さま・ご家族にとって
安心できる相談相手であり続けられるよう努めてまいります。
「訪問介護の“あるある”エピソード集~現場で感じた小さな感動~」 をお届けします。
日々の介護の中で感じた、ほっこりする出来事や思わず笑ってしまう場面、
そして心がじんわり温まるような“介護の喜び”を、皆さまにお伝えできればと思います。
どうぞお楽しみに!
これからも「アイ・アール」をよろしくお願いいたします。
こんにちは!
訪問介護事業所「アイ・アール」のブログ担当です。
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
前回は「利用者さまとの信頼関係を築くためのコミュニケーションテクニック」についてお届けしました。
日々の言葉や表情、態度がどれほど大切か、あらためて感じた方も多かったのではないでしょうか。
さて、今回のテーマは
「訪問介護スタッフが知っておくべき!ご家族との関わり方」 です。
訪問介護では、利用者さまご本人だけでなく、そのご家族との関係づくりも非常に重要なポイントです。
特に高齢の方や病気を抱えている方の介護は、ご家族にとっても大きな負担となっていることが少なくありません。
私たち訪問介護スタッフは、介護の専門職として、そうしたご家族の心にも寄り添う姿勢が求められます。
今回は、ご家族との良好な関係を築くための考え方や具体的な接し方のコツについて、詳しくご紹介します。
訪問介護は、利用者さまの「ご自宅」でサービスを提供する形になります。
つまり、ご家族にとっては「自分たちの生活空間に他人が入ってくる」という状況でもあります。
そのため、スタッフの振る舞いや言葉づかいひとつで、
安心感を持っていただけるか、不信感を抱かれるかが大きく変わってきます。
また、ご家族は日々の介護の中で不安や負担を感じていることも多く、
スタッフとのやり取りが気持ちの支えになることも少なくありません。
1. 礼儀正しく、丁寧な対応を心がける
第一印象はとても大切です。
訪問時のあいさつ、身だしなみ、言葉づかい。
「こんにちは、アイ・アールの〇〇です。よろしくお願いいたします」
この一言があるだけで、信頼の土台が築かれます。
無言で部屋に入り、作業を始めてしまうと、警戒されたり、不安にさせてしまうことも。
2. ご家族の気持ちを尊重する
介護する側の大変さは、スタッフも身をもって知っているからこそ、
ご家族の不安や悩みに寄り添うことができます。
「いつもお母さまのお世話、本当にお疲れさまです」
「ちょっとしたことでも気になることがあれば、遠慮なくおっしゃってくださいね」
こうした声かけが、心の緊張をほぐす一歩になります。
3. 情報をしっかり共有する(報告・連絡・相談)
ご家族が一番気にしているのは、利用者さまの体調や様子の変化です。
「今日は食欲が少し落ちていました」
「転倒の危険がありそうな場面があったので、今後気をつけますね」
このような報告があると、ご家族は安心できますし、信頼関係も深まります。
逆に、「今日は特に何もありませんでした」という一言も、
ご家族にとっては大切な「安心の情報」です。
信頼関係を築くうえで、気をつけたい行動もあります。
・一方的に指導・アドバイスしすぎる
善意で言ったつもりでも、「命令されている」「責められている」と受け取られることがあります。
提案するときは、
「こういう方法もありますよ」「よければ一度試してみませんか?」
と、あくまでご家族のペースを尊重した表現を使いましょう。
・業務的になりすぎる
介護の現場は忙しいこともありますが、
必要な説明だけをしてすぐ帰ってしまうと、冷たい印象を与えることがあります。
数十秒でもいいので、
「最近、調子はいかがですか?」
「ご家族のほうは無理されてませんか?」
という声かけを心がけてみてください。
・利用者さまの前でご家族とネガティブな会話をしない
「○○さんは今日は全然言うことを聞いてくれなくて…」
といった発言は、本人を否定されたと感じさせる恐れがあります。
伝えたいことがある場合は、別のタイミングで個別に相談するようにしましょう。
1. ご家族の「立場」や「生活」に理解を示す
仕事や育児、他の家族の介護など、
訪問先のご家族も多くのことを抱えていることが多いです。
「お仕事との両立、大変ですよね」
「少しでもお力になれるようにがんばります」
そうした一言が、ご家族の心を軽くするきっかけになることも。
2. 感謝の気持ちを伝える
スタッフとして介護に関わっているとはいえ、
日常の多くはご家族が担っているケースもあります。
「いつもきれいにお部屋を整えていただいてありがとうございます」
「ご家族の協力があるから、私たちもスムーズにサポートできます」
ちょっとした感謝の言葉が、温かい信頼関係につながります。
ご家族との関係づくりは、訪問介護の質を大きく左右します。
今日から意識したいポイント
・笑顔と丁寧なあいさつを忘れない
・ご家族の気持ちを尊重し、押しつけにならないよう配慮する
・情報はしっかり報告し、些細な変化も伝える
・感謝の気持ちを言葉にして届ける
利用者さまの生活を支えるうえで、
ご家族との連携は欠かせない大切な要素です。
私たち「アイ・アール」では、
ご家族とも温かな信頼関係を築けるよう、日々心を込めて対応しています。
次回のブログでは、
「訪問介護でよくあるご相談とその対応例」 をテーマにお届けします。
実際の現場で寄せられるお悩みや困りごとに対して、
どのように対応しているかを、具体例を交えてご紹介いたします。
「こんな時どうしたらいい?」と迷う場面に役立つヒントをお届けしますので、ぜひご期待ください。
これからも「アイ・アール」をよろしくお願いいたします。