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こんにちは!
訪問介護事業所「アイ・アール」のブログ担当です。
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
前回は「訪問介護でよくあるご相談とその対応例」についてお届けしました。
介護現場で実際に起こる悩みや声にどう向き合っているのか、少しでも身近に感じていただけたら嬉しいです。
さて、今回のテーマは
「訪問介護の“あるある”エピソード集~現場で感じた小さな感動~」 です。
訪問介護の仕事は、日々の積み重ねです。
決して派手な場面ばかりではありませんが、だからこそ、何気ない一言や表情、ふとした瞬間に「この仕事をしていてよかった」と思える感動がたくさん詰まっています。
今回は、そんな**日常の中で出会った“ちいさな幸せ”や“忘れられない出来事”**をご紹介します。
どれも実際の現場であったエピソードをもとに、プライバシーに配慮しながらご紹介しています。
「その一言が、私の支えです」
90代の女性のご利用者さま。
いつも静かで、表情をあまり変えない方でしたが、ある日、お風呂のあとにそっと手を握って言ってくださいました。
「あなたが来てくれる日はね、安心して眠れるのよ」
この一言で、どれだけ励まされたことか。
ケアの内容そのものももちろん大切ですが、**“存在そのものが誰かの支えになる”**ということを、改めて実感しました。
「一緒に歌った、昭和の名曲」
掃除中、ふと鼻歌を口ずさんでいたところ、隣の部屋から利用者さまの歌声が。
同じメロディを口ずさみながら、
「昔はよくレコードで聴いていたのよ」と、懐かしそうに話してくださいました。
その日は、予定の家事を少し早めに終え、
利用者さまと一緒にその歌をフルコーラス。
その笑顔と歌声に、スタッフのほうが元気をもらいました。
介護の中には、こうした**“心が通い合う時間”**がたしかに存在しています。
「今日は、ありがとうじゃなくて…」
ある男性の利用者さま。
言葉数が少なく、「ありがとう」もほとんど言われたことがなかった方です。
ある日、転倒しそうになったところを支えたとき、
ふと「…助かった。すまんな」と、ぽつり。
そして玄関先で靴を整えている私に向かって、
小さな声で「…また来てな」と。
それだけの一言なのに、胸がじんと熱くなりました。
言葉の数よりも、そこに込められた気持ちの重みを感じた瞬間です。
「“ありがとう”が、家族を変える」
あるご家庭では、ご利用者さまとご家族の間に少し距離がありました。
介護疲れもあり、ややピリピリした雰囲気の日も。
けれどある日、私が帰るときにご利用者さまが「今日もありがとう」と笑顔で言ってくれました。
それを聞いたご家族が、「…母にそう言われたの、久しぶりだな」と、思わず目を潤ませていました。
その日以降、少しずつ会話が増え、ご家族の表情もやわらかくなっていったように思います。
介護の場面における“ありがとう”は、人の心をほぐす魔法のような言葉だと、強く感じた出来事です。
「“ただいま”が聞ける幸せ」
長期入院から退院されたばかりの女性利用者さま。
久しぶりのご自宅での生活に不安があり、表情もかたく、緊張した様子。
けれど、訪問を重ねるうちに少しずつ笑顔が戻り、
ある日、「今日はね、“ただいま”って言ってみたの。家に帰ってきたって、やっと思えた」と。
その“ただいま”に込められた意味は、私たちの想像以上に重く、大きなものだったはずです。
訪問介護は、“家で生きていく力”をそっと支える仕事なんだと、心に深く刻まれた一日でした。
訪問介護の現場では、体力が必要なときもあり、気を張る場面もあります。
でも、こうした何気ない瞬間に出会えるからこそ、
「また明日もがんばろう」と思えるのです。
私たち「アイ・アール」では、
利用者さま一人ひとりとの日常の中にある「小さな感動」を大切にしています。
それは、特別なことではなく、日々を一緒に過ごす中で自然に生まれるものです。
これからも、「ありがとう」と「安心」があふれる訪問介護を目指して、スタッフ一同努めてまいります。
次回は、
「介護職を目指す方へ!訪問介護のやりがいと現場のリアル」 をテーマにお届けします。
介護の仕事に興味がある方、転職を考えている方にも参考になるよう、
現場で働くスタッフの声を交えてご紹介する予定です。
どうぞお楽しみに!
これからも「アイ・アール」をよろしくお願いいたします。